アダムスピーク(エピローグ) [南西アジア]
山から下りる途中で、おじさんがもうひとり合流し、のんびりと3人で降りてきました。私が一番足軽だったので、先行して一人で歩いていると見知らぬお坊さんが手招きをしている。何だ何だ?と思い、お坊さんのところへ行くとミサンガみたいものを腕に付けてくれた。その後、ノートにメッセージを書いてお布施しなさいと言われ、(-。-)y-゜゜゜みんないくら位お布施しているのかノートを見ると2,000円近くとか書いてある、高いと思いつつ500円ならだめだけど1,000円位で良いかと思い1,000円寄付してきました。
お坊さんにバイバイ言って、若者と合流し、年始の朝ごはんを食べてお寺の掃除をして、集合写真とって、昼前にはコロンボへ向けて出発しました。途中の街までよく仕事で行っていたのですが、早く帰れるかと思ったものの、今回はバスで行ったこともありスピードも遅くて、結局コロンボへ到着したのは午後3時か4時。
アパートに帰ったら、まずシャワーを浴びました。31日の朝から2日近くシャワー浴びていなかったから気持ち良かった
翌2日からは仕事を始めたものの日本はまだお正月。足はというとやはり筋肉痛です。普段のランニングとは違う箇所が痛かった~です。1,200メートル一段25センチと考えると片道4,800段、往復9,000段くらいあったのかと思います。自分でも頑張ったと思います。実を言えば、マレーシアの華人の友人がここに4年ほど前に来ていて、マサ(私のことです。)には行くようにと勧められていたし、2013年2月には会社の同僚から行こうとお誘いがあったものの、体調がイマイチでパスしたこともあり、登り切って嬉しい今回も体調が良いとは言い難い状態だったので余計です。ガスがお腹にたまってお腹が張った状態が続いていました。
ちょうど2013年10月頃から2014年2月末くらいまでこの状態が続き体調がアップダウンしていました。原因がある仕事から来るストレスだと思われたので、今はこの問題は解消したので良しと思っています。健康で元気なのが一番ですね。もう一度アダムスピークに登る?と訊かれれば、またいつか登ってもいいと思います。
アダムスピーク(その3) [南西アジア]
おっさん2人の山下りです。下るのゆっくり目でいきました。
その前に山の下を見ると本当に絶景! Maussakeleという貯水池が見えます。(Laxapana水系に入る30年ほど前に作られた水力発電所があるようです。)
実は私は高所恐怖症なのですが、それも忘れるくらい綺麗でした。
でも階段を下りるのは怖いです。高所で怖いというより膝がやられるかしれない怖さです。ここで膝を痛めたらきっと大変なことになるなぁと思いつつ、しかし少し楽しんでいました。階段の段差は大きいところでは50センチを超えたかも本当にマチマチでした。
これが飛行機なら怖くて、酔っぱらわないで乗るのはムリです。
下まで降りてもう一度アダムスピークをとりました。
今となっては最後に登れてよかったです。いい思い出になりました。今年ももう半分くらい経ちましたが、皆さんにもそして私にも良い事あるように!
アダムスピーク(その2) [南西アジア]
山の頂は結構広いのですが、やはり障害物もないので強風で体感温度がどんどん下がってきます。事前に聞いていたので毛布などでもっていたので寒さをしのいでいると空がどんどん明るくなり、いったん白み始めるとドーンと一気に明るくなりました。(こういう風景はラオスとタイの国境でも昔よく見ました。)
6時過ぎにはご来光が。。。。そうしたら仏像にお供えするためにお坊さんがでてきて、山の頂は賑やかになりました。
登ってきた人たちにキリバッドがふるまわれました。ココナツミルクでご飯炊いたのがキリバットで、お祝いの席とかにも出てきます。それをサンバル(チリソースの一種)を入れて頂きます。ちょっと失敗したキリバットで水分をかなり含んでいました。スリランカのご飯は日本人にはパサパサし過ぎなのですが、私には失敗作でちょうどよかったかな。
アダムスピーク(現地ではスリーパーダ―)には仏陀の足跡とかキリストの何とか、イスラム、ヒンドゥーとかあらゆる宗教にとって重要らしいです。スリランカの人たちは老若男女を問わず、一度はこの山を訪れます。私たちも途中で日本に住んでいるスリランカ人の一家に遇いました。彼らのエネルギーには圧倒されます。
おっさん2名は3時間ほどかけて登りましたが、体育会系の現役大学生はさすがに元気で1時間30分で登り切ったとのこと、さすがK学生
日が昇った後もしばらく山の頂上をウロウロ、意外に広いです。
太陽のある反対方向を見るとアダムスピークが影を作っています。巨大なピラミッドの影みたいに見えます。これを見るとご利益があるそうです。ヤッタ~!!
ちなみに抱えていた案件が課題満載だったので何とか課題を解消してほしい。世界がもっと良くなってほしい。ついでに自分にも少しいいことがあるような2014年になってほしいと祈りました。
こうしてようやくおっさん2人は山を下り始めました。
御来光!
頂上はこんな感じ
お供えものを運んでいます。
キリバット(味はほとんどありません。)
くっきりと三角形が見えます。
アダムスピーク(その1) [南西アジア]
今回は古い話から話題をつい最近の話に変えます。
去年の大みそかにスリランカの宗教の聖地スリーパーダ(アダムスピーク)に登り、初日の出をみることができました。今回はその御報告その一。
会社の同僚と一緒におっさん2人が若者グループに混じり、31日朝コロンボを出発。途中でご飯食べて、昼過ぎには麓のお寺に到着。ご飯作ったり、でもテレビも何もない大晦日です。(シャワーも浴びず)お寺には宿泊設備があるので、そこで仮眠を取って、おっさんふたりは早目の朝2時出発。麓の標高は海抜1,000メートルほど、頂上は2,200メートルで約1,200メートルを登ります。頂上まで階段になっているので、登山と言うほどではないけど、階段の段差が見事にバラバラ。石段を登ると汗が吹き出します。暑~い!汗かきなのでなるべくゆっくりとおっさん2名が登っていました。同僚はといえば、登山の数日前にトレーニングのし過ぎで膝が痛くてゆっくり行きたいということなので二人で紅茶など途中の茶店で飲んで休憩しながらのんびりと、他愛のないことを話しながら登っていました。
頂上の一番手前の茶店で最後の休憩を取っていましたが、外はかなり強い風、体感温度も低い。自分はと言えば服の下は汗だく。あらかじめ着替えの下着などをカバンに入れていたので、着替えて頂上まで最後のひと登り。時計を見たら午前5時くらい。日の出までまだ1時間くらいあるし、あたりは御来光を見ようとたくさんの人がいます。毛布ももってきたので、寒くならないように気を付け、じっと御来光を待っていました。
登り始めた頃 、夜空の星がめっちゃ綺麗!
晴れています。日の出は見れそう
期待が高まります!
津波と壊れたカメラ [南西アジア]
去年のいつだったか忘れましたが、 ある朝、日帰り出張で自宅を出る前に(私物)カメラをカバンに入れて机に置いた途端カバンが床に落ちて、しまったと思い、慌ててカメラをカバンから取り出したら、レンズの部分が壊れている。
すごくショックで、でも自分は現場には行かなければいけない。ショックを引きづりつつ、いつもより少し遅れて自宅を出発して現場に向かいました。現場ではスリランカ人のプロマネがいて、日本人のUさんなどがいて、いつもの長い会議に出席しました。会議の後、昼ごはんはいつもプロマネと一緒に食事するので、会議に遅れた理由と壊れたレンズの話をしました。
すると彼もカメラの話を始めました。2004年秋に彼は仕事で日本に行き、デジカメを日本で買ったそうだ。その買ったばかりのカメラを持って、奥さんの実家にクリスマス帰省しました。実家はゴールという街。2、3日滞在したそうです。そうしてあの日がやってきました。スマトラ沖の地震による大津波。奥さんの実家にも津波がやってきて、家の中にいた彼はとっさに自分の子供を抱きかかえ、カーテンレールの掴んだそうです。結局彼らは助かったけど、義理のご両親はなくなり、持って帰ったデジカメは壊れたそうです。(あの大津波でスリランカでは35,000以上の人が亡くなりました。)
この話を聞いて、さすがにしんみりしました。自分のレンズなんてまた買えるけど、彼のご両親は帰ってこないよね。あの津波では知り合いの知り合いもなくなっているので、何だか余計にしんみりしてしまった。彼もつらかったと思うと同時に良い人だなあと思いました。そして自分のカメラのレンズは踏ん切りがつきました。壊れたけど。
3月の帰国前に彼に会ってスリランカを去ることを告げたとき、その話になり、カメラはアウトだったけど、中のメモリーカードは生きていたと彼は笑っていました。あの大津波もう10年前の事なんですね。
あっという間に日本に帰ってきて [南西アジア]
カレーの国から帰国しました。カレーの国には1年7ヶ月いました。
仕事ではいろいろありました。仕事を通していろいろ勉強できたし、少し成長したかと思います。(横にもね)そして帰国して4月から新しい仕事を始め、1か月経ち少し周りが見えてきたのですが、いろいろやることが多くて、まだまだいろんなことに追いつていません。
追いつくために久しぶりに化学を勉強しています。無機化学、有機化学、物理化学と大学でやりました。あの頃のこと量子力学を勉強して、さぁ量子化学と思ったら、物理と化学と数学がごちゃごちゃに混ざってそこであきらめました。難しかったのを今でも覚えています。
久しぶりに表面張力のことも勉強しました。そういえば大学の時、物理化学の実験で表面張力を測定したと確か思います。
新しいところでまた頑張ろうと思います。今度は同じ職場で長く仕事をする予定です。
向うを発つ日のお昼にご飯食べた場所です。